「ラグビー・トップリーグ・プレーオフ準決勝、サントリー２６－９クボタ」（１６日、花園ラグビー場）

　準決勝１試合が行われ、サントリー（レッド・カンファレンス１位）が２６－９でクボタ（同３位）に快勝し、決勝進出を決めた。現役ニュージーランド代表で８８キャップのＳＯボーデン・バレット（２９）が１ドロップゴール（ＤＧ）、６ＰＧの２１得点を挙げる活躍を見せた。決勝（２３日、秩父宮）はパナソニック（ホワイト・カンファレンス１位）と対戦し、現行のトップリーグ（ＴＬ）最後の王者を争う。

　バレットがキックで手堅く攻めた。０－３とリードされて迎えた前半２０分に約４０メートルのＤＧを沈めて同点。そこから前後半合わせて６ＰＧで勝利に導いた。「チャンスをしっかり得点につなげないといけないと思っていた」と振り返った。

　２度も世界年間最優秀選手に輝いたＳＯが今季サントリーに加入したことで総得点数４２０はリーグ戦トップ。この日のようにトライが奪えなくてもバレットがキックで得点を重ねた。主将のＣＴＢ中村亮は「メンタル的にも楽」と存在の大きさを改めて実感した。

　契約期間は１シーズンで、決勝が日本でのラストプレーの見込み。「ともに戦った仲間を誇りに思う」とバレット。最後にＴＬ６度目の優勝をもたらし、日本のラグビーファンに勇姿を焼き付ける。