アーチェリー銀メダリスト・山本博氏「オリンピックは前日でも中止できると聞いた」
フジテレビ系「バイキングMORE」が17日、楽天・三木谷浩史会長兼社長が米CNNのインタビューに答え「オリンピック開催については反対。正直言って自殺行為のようだ」などと発言したことを伝え、アテネ五輪アーチェリー銀メダリスト・山本博氏は「開催するには無観客ありき」と論じ、自身がJOC関係者に確認した話として「中止はいざとなれば前日でもできる」と明かした。
三木谷浩史会長兼社長は14日のインタビューで「ワクチン接種が遅れている中、大きな国際的大会を開催することは非常に危険。オリンピック開催については反対。正直言って自殺行為のようだ」などと見解を示した。
五輪に5回出場している山本氏は、自身の経験として複数回出場しないと五輪が世界を挙げての一大イベントだとはわからないとし「三木谷さんはすでにオリンピックの規模、大きさ、これを十分理解できている方で、この状況の中で開催するのは極めて危険だということが十分わかってらっしゃるんだと思う」と感心。
その上で、昨年から一貫して訴え続けている無観客開催を再度主張。「国内のチケットだけでも448万枚販売され、300万人近い方が、たった2週間の間に東京を中心に動き回る。オリンピックに否定的な皆さんがその様子をどう見るかと考えたなら、今からまずそういうことはありませんと言っておかなければ理解してもらえないんじゃないかと私は強く思っています」と力説した。
山本氏はさらに、政府が「どういう状況になったら中止にするのかということを明確に言ってない。ここがすごく大きな不安を呼ぶところだと思う」と指摘。そして、JOC関係者に確認した話として「もう本当に東京の状況が非常に厳しくなった、とてもじゃないけど明日からオリンピックはできないとなったら、もう前日でも中止できるとおっしゃってました」と明かすと、MCの坂上忍は「前日で中止だと、テレビ局は大変だろうなー」と頭を抱えた。