射撃の五輪テスト大会でトラブル 的が飛ばず競技30分中断「対策したい」
「射撃・東京五輪テスト大会」(18日、陸上自衛隊朝霞訓練場)
国内選手が参加し、無観客で行われた。クレーと呼ばれる陶器製の標的を打ち落とすクレー射撃では、的が飛ばずに競技が30分ほど中断するトラブルがあった。東京五輪・パラ組織委員会の森泰夫大会運営局次長は「電源系統の問題ではないか。対策を検討したい」と改善する方針。参加選手はトラブルにも「想定内」と冷静に対処していた。
選手からは「着替える場所がない。多目的トイレで着替えていた」との声もあがった。組織委の佐藤建五ベニューゼネラルマネージャーは「更衣室はあるが、テストイベントでは使っていなかった。(今回は大会の)規模が小さいので設置しなかった。本番は規模が大きいので設置する」と説明した。
ライフル射撃とピストル射撃の決勝会場では「照度が足りない」との意見もあった。森大会運営局次長は「改善の方向で協議する」と話した。
改善点はあったが、大きなトラブルはなくテスト大会2日目を終えた。森大会運営局次長は「全体的にいいテストができた」と総括した。