バッハ会長、国民説得の15分「五輪可能にするのは、日本のユニークな粘り強さの精神」

 東京五輪の準備状況を監督する国際オリンピック委員会(IOC)の調整委員会と大会組織委員会などによる合同会議が19日から3日間の日程でスタートした。日本国内で開催を疑問視する世論が高まる中、最大の課題となる新型コロナウイルス対策などについて議論する。会議は昨年9月以来で、今回が11回目。本番前では最後の機会となる。

 冒頭あいさつには、日本側から組織委の橋本聖子会長、小池百合子都知事、丸川珠代五輪相、萩生田光一文科相ら、IOCからはジョン・コーツ調整委員長に加え、トーマス・バッハ会長も参加した。

 国内の世論調査では中止、再延期合わせて80%超え、再延期の選択肢がない場合は6割が中止など、以前として厳しい数字が並ぶ。最初に冒頭あいさつを行ったバッハ会長は、15分に渡って、安全安心な大会開催へ、日本側へ呼びかけた。医療スタッフの追加的サポートや、選手村に入る関係者のワクチン接種、確保が75%に及ぶことを表明。その上で「安全安心な大会を可能にするのは、日本の皆さんのユニークな粘り強さの精神と逆境を耐え抜く能力」と、持ち上げた。

 最終日の21日にジョン・コーツ調整委員長と、橋本聖子会長らが記者会見を行う。

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