IOCバッハ会長 7月前半来日へ、6月も検討 五輪開催をアピール

 国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長(67)が、7月23日開幕の東京五輪に向けて同12日にも来日することが分かった。準備状況を監督するコーツ調整委員長が五輪関係者に宛てた19日付の文書で明らかにした。新型コロナウイルスの感染再拡大で中止論が高まる中、具体的な来日計画を示すことで予定通りの今夏開催をアピールした形だ。

 バッハ氏は6月の来日も検討している。緊急事態宣言の影響で、5月の広島、東京の訪問は断念した。

 コーツ氏は、選手や各国・地域の国内オリンピック委員会(NOC)、放送権を持つテレビ局、スポンサーに向けた文書で、自身は6月15日に来日して準備に当たると表明した。新型コロナ対策は「参加者や地域住民へのリスクを最小限に抑える」と強調。日本国民の「粘り強さ」が五輪開催を可能にすると称賛した。

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