宇良3場所連続の2桁勝利「上出来すぎる」21場所ぶりの幕内返り咲きにダメ押し
「大相撲夏場所・13日目」(21日、両国国技館)
西十両2枚目、人気業師の宇良(28)=木瀬=が貴源治(常盤山)を送り出して3場所連続の10勝目(3敗)を挙げた。名古屋場所(7月4日初日、ドルフィンズアリーナ)で2017年九州場所以来、21場所ぶりの幕内返り咲きにダメを押した。
低く当たって、相手が出たところを右にひらりとかわし、泳がせて仕留めた。「しっかり自分の相撲を取ろうと思った。流れに沿って相撲が取れた」と、満足感を漂わせた。
十両で3場所2桁星。「頑張っている方。上出来すぎるくらい」と自賛。幕内へ向け自信になるかと問われ「不安は消えないですが。自信はないですけど」とつぶやいた。
2度の右膝手術で一時は序二段まで降下しながら長いリハビリを乗り越えてきた。あと2日、「けがをしないようにしたい」と言うのが本音。「しんどいのがピークというか。本当に終わりが見えてきたので最後まで力を出し切ろうという気持ち」と、最後まで全力を尽くす。