遠藤が照ノ富士を破る 熱戦、物言い、長い協議の末 貴景勝と3人に優勝の可能性

貴景勝(奥)が見つめる中、遠藤に下手投げで敗れる照ノ富士(右)=両国国技館(撮影・高石航平)
下手投げで照ノ富士(右)を破った遠藤=両国国技館(撮影・棚橋慶太)
下手投げで照ノ富士(右)を破った遠藤=両国国技館(撮影・棚橋慶太)
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 「大相撲夏場所・14日目」(22日、両国国技館)

 3敗の遠藤(追手風)が大関照ノ富士(伊勢ケ浜)を破った。物言いがつき、長い協議の末に遠藤の白星となる熱戦を物にした。この日の優勝決定はなくなったが、照ノ富士は2敗で依然として優勝争いの単独トップのまま。千秋楽は自身が勝てば2場所連続4度目の優勝が決まる。

 体格では劣る遠藤が正面から踏み込み前に出た。照ノ富士は小手に振って残し、かけ投げをかける。これを懸命に残した遠藤。両者はもつれて土俵に落ちた。

 軍配は照ノ富士に上がったものの、すぐに物言いがつき協議に入った。長い話し合いの末に、照ノ富士の肘が先に落ちたと判定され、行司軍配差し違えで遠藤の白星となった。決まり手は下手投げと発表された。

 感情を表に出すことの少ない遠藤が、かすかに表情を崩すほどの会心の内容だった。

 3敗の大関貴景勝(常盤山)は結びの一番で大関正代(時津風)を突き落とし、優勝の可能性を残した。

【上位力士】

▽2敗 照ノ富士

▽3敗 貴景勝、遠藤

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