五輪開幕まであと2カ月…中止どころか「有観客」意見強まる 政府や大会組織委で 

 東京五輪で焦点となっている観客数の上限に関し、無観客を回避し、一定の観客を入れて開催するべきだとの意見が、政府や大会組織委員会で強まっていることが22日、分かった。新型コロナウイルスの感染状況悪化で、関係者間で「無観客もやむを得ない」との認識が広がりつつあったが、会場での感染対策は可能だとして「観客あり」に傾いている。複数の大会関係者が明らかにした。開催自体への批判的な声もある中、五輪は23日で開幕まで2カ月となった。

 観客の規模は、感染状況やイベント上限規制の動向を踏まえ、6月に慎重に判断する。急速に感染が悪化した場合に備え、最後まで無観客も選択肢からは外さないとみられるが、関係者によると、菅義偉首相は観客を入れて開催したい意向で、官邸筋は「観客を入れる方策を検討している」と語った。

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