世界最優秀選手・バレット、TL最終戦を飾れず 「また、ぜひ日本に帰ってきてプレーしたい」

後半、パナソニック・稲垣啓太からタックルされるサントリー ボーデン・バレット=秩父宮ラグビー場(撮影・金田祐二)
前半、サントリー ボーデン・バレット(中)をかわしてトライを決めるパナソニック・福岡(撮影・金田祐二)
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 「ラグビー・日本選手権兼トップリーグ・プレーオフ決勝、パナソニック31-26サントリー」(23日、秩父宮ラグビー場)

 史上最多6度目のTL制覇に挑んだサントリーは偉業に届かず。パナソニックに対して最終的に5点差にこそ追い上げたが、攻守で苦しんだ。特に前半は、世界的スーパースターのニュージーランド代表SOボーデン・バレットもいつものようにラン、キック、パスを繰り出すことは難しかった。

 バレットの日本での“旅”は終わりとなった。「サントリーと東京で素晴らしい時間を過ごせた。試合はパナソニックが素晴らしいプレーだった」。負けを認め、王者をたたえた。

 日本でのプレーは、ニュージーランド協会との取り決めによる長期休暇中の1シーズン。来季は古巣のブルーズ(ニュージーランド)に復帰し、23年W杯出場を目指す。

 2度も世界年間最優秀選手に輝いた現役オールブラックスの選手がサントリーに残したものは大きかった。日本代表のCTB中村亮は「才能ある選手が努力してハードワークする姿だけで影響になった」。スーパースターでも試合では変わらず体を張り、惜しまず走った。練習では居残りでキックの技術を磨くなど日々の取り組む姿勢がメンバーの刺激になっていた。

 プレーオフトーナメント前のリーグ戦では128得点で得点王に輝き、圧倒的な力を証明したバレット。「TLはスキルも高いし、スピードも速い。素晴らしいリーグ」と振り返り、「また、ぜひ日本に帰ってきてプレーしたいと思っている」。19年W杯以来、お気に入りとなった日本での将来的な再参戦の意志を示した。

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