12歳の開が五輪確実 夏季大会日本史上最年少「いつもより緊張しなかった」

 「スケートボード東京五輪予選最終大会・デュー・ツアー」(23日、米アイオワ州デモイン)

 決勝が行われ、今大会が予選最終戦となるパーク女子は12歳の開心那(ここな、hot bowl skate park)が47・70点で5位に入り、夏季大会日本史上最年少となる12歳10カ月での五輪出場を確実にした。ともに五輪出場が確定している四十住さくら(ベンヌ)が予選大会初優勝、岡本碧優(MKグループ)が3位。予選大会残り2戦のストリート男子は堀米雄斗(XFLAG)が2位だった。

 12歳が日本五輪史に名を刻む。最終4度目の試技を終えた開は、両手を突き上げ、頭を抱えて笑った。「一番最後に自分の滑りで全部メークできた所が良かった」。4回目の得点が最高で、夏季大会日本史上最年少での五輪代表を確実にした。

 土壇場での逆転劇だ。大会前の予選ランキングは五輪代表圏外の日本勢4位。緊張のかかる大一番にも「普通に楽しんでやっていた。いつもより緊張しなかった」と冷静に挑戦した。コース縁(コーピング)で板の端や車輪の金具を使って繰り出す技を軸に、決勝に進出した8人でただ一人、4回の試技とも40点台超え。抜群の安定感で五輪切符を手中にした。

 12歳の急成長に日本代表の西川隆監督は「どんどん上がってきてる」と舌を巻く。五輪代表を確実にしている四十住、岡本とともに「女子のレベルがここ1年2年でまた一段階上がった」と期待も十分だ。

 競泳女子の竹本ゆかりは13歳で1968年メキシコ五輪に出場。開は東京五輪の開会式時点で12歳10カ月で歴史的快挙となるが「別に年齢とか考えていない」。中学1年生は「誰もやっていない技を自分で先にやって、表彰台に上がりたい」と世界での活躍を誓った。

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