大坂なおみが全仏の記者会見拒否 敗戦時の精神的負担を強調「疑うような人の前には…」
女子テニスの大坂なおみ(23)=日清食品=が27日、四大大会第2戦の全仏オープン(30日開幕・パリ)で記者会見に応じない意向を自身のツイッターで表明した。「これまで記者会見に参加したり見たりし、アスリートの心の健康状態が無視されていると感じていた。自分を疑うような人の前には出たくない」と訴えた。大坂の関係者は「真意は分からない」と意図を測りかねている。
テニスの大会で選手は試合後にコートでのインタビューや記者会見に臨む。「何度も同じ質問をされ、疑念を抱く質問を受けることも多い。敗戦後の会見場で泣き崩れる選手を映像で見てきた」と敗戦時の対応で精神的な負担が大きいと強調した。会見を拒否すると罰金を科されるのが通例で「会見するか、さもなくば罰金だ、と言う統括組織は選手の心の健康状態を無視している」と非難した。
四大大会のルールブックでは選手はけがなどを除いて試合後の記者会見に出席しなければならない、本戦出場選手は要請があった場合に大会前の会見にも応じなければならないと明記。違反すると最大2万ドル(約218万円)の罰金の対象になる。大坂は「(全仏で払うことになる)高額な罰金が心の健康維持の慈善活動に寄付されることを願う」と付け加えた。