杉山愛さん、大坂なおみの会見拒否に「選手とメディア、うまく付き合うことは大切」
元プロテニスプレーヤーの杉山愛氏が28日、日本テレビ系「スッキリ」で、大坂なおみが全仏オープンの会見を拒否するとツイッターで発信したことに、自身の体験を重ね「難しいが、個人的にはメディアとうまく付き合っていくことは大切だと思う」とコメントした。
杉山氏は「海外からのプレスの質問は相当タフな質問も飛んでくる」と現役時代を振り返り「負けた時は本当に、誰とも口を利きたくないときもあるし、自分の中でも消化しきれない部分もありますから、そこで向き合う時間は厳しいときもあります」と語った。
テニス界の会見について、杉山氏は女子テニスのパイオニア的存在であるビリー・ジーン・キング氏が「会場に来てくださる人は限りがある。メディアを通して見て下さる方は沢山いる。だから対応はしっかりしなさいという(考えがある)」と説明。その上で「選手とメディア、難しいがうまく付き合っていくことは個人的には大切だと思っている」とも語った。
今回、大坂が発言したことには「トップに行けば行くほど、発言の責任、影響力も大きい。そういうことも踏まえて、彼女なりにこういう決断をしたのかなと思う」と理解も示した。
大坂はツイッターで、全仏オープンの会見拒否を宣言。理由について「アスリートの心の健康が無視されていると感じた」「自分を疑うような人の前にはでたくない」と説明。四大大会のルールブックでは、選手はけがなどを除き、試合後の記者会見に出席しなければならないとあり、違反すると最大2万ドル(約218万円)の罰金の対象となる。