小池都知事 五輪再延期「難しい」アスリートに配慮し否定的見解述べる
東京都の小池百合子知事(68)は28日の定例記者会見で、新型コロナウイルスの影響で開催が不安視される東京五輪・パラリンピックの再延期に関し、アスリートのコンディション維持の観点などを配慮し「難しいと思う」と述べ、否定的な見解を示した。緊急事態宣言下で開催する可能性については「安全安心を守れる大会にするのがベースだ」と述べるにとどめた。
宣言下であっても大会を開催するとした国際オリンピック委員会(IOC)のコーツ調整委員長の発言については、宣言期間中もテスト大会がスムーズに実施されていることが背景にあったのではないかと推測した。
都議会の最大会派で、小池氏が特別顧問を務める「都民ファーストの会」は28日、大会に関し「再度の延期を含む、あらゆる選択肢を視野に入れるべきだ。状況によっては大会の在り方そのものを検討する」との談話を発表した。
小池氏は会見で、新型コロナ対策を講じた上で開催を目指す自身の立場との違いを問われ、「安全安心な大会を目指す点で思いは同じで、ずれはない」と強調した。