2021.06.05

丸川五輪相　尾身氏発言に「別の地平の言葉通じづらい」　感染症対策並行意義を強調

拡大

　丸川珠代五輪相（５０）が４日、閣議後の定例会見で、今夏の東京五輪・パラリンピックを巡り、政府の新型コロナ対策分科会の尾身茂会長が「この状況で何のために（大会を）やるのか目的が明らかでない」と懸念を示したことに言及した。

　丸川氏は「われわれはスポーツの持つ力を信じてやってきた。全く別の地平から見てきた言葉をそのまま言ってもなかなか通じづらいのが私の実感」と立場の違いによる相違に苦慮しつつ「（大会準備の）一つ一つの積み重ねが社会を動かす時の知見になると確信している」と、大会と感染症対策を並行する意義を改めて強調した。

　大会関係者への検査態勢や大会中の人の動きなど、情報や知見を共有することで今後の社会活動再開にも寄与するとの認識を示した。