組織委 有観客五輪へ自信のデータ提示「観客人流は夏休みで減少する通学人流より少ない」
東京五輪・パラリンピック組織委員会は11日、新型コロナウイルス対策についての専門家会議の第3回会合を開催し、有観客に向けた自信のデータを公開した。
観戦については東大医科学研究所のシミュレーション結果として、五輪開会式において、換気、マスク、手洗い等の対策を行った場合、「対策なしと比べて、感染リスクを99%低減可能」とし、産業総合研究所のJリーグなどでの調査結果として、試合中の観客のマスク着用率平均95%で、座席間隔の確保、マスク着用、消毒、手洗いの対策実施により、「感染リスクが94%削減される」とした。
観戦に伴う人流については、全競技会場の最大収容人数に対し、現在の販売済み分は42%とし、7月31日のピーク時で観客による人流は22・5万人。都の昼間流入人口や、観光・出張などの都外流入全体と比べると、観客の占める割合は1割以下、定常人口を加えて考えると1%強とした。「オリパラ観客による人流の増加は夏休み期間で減少すると見込まれる通学者の人流よりも少ない」とまとめた。