錦島親方が退職 規則破り次々発覚、週に2~3回の飲食「無自覚な振る舞い」
日本相撲協会が11日、臨時理事会を開き、夏場所前に新型コロナウイルス対策ガイドライン違反となるキャバクラ通いが判明した大関朝乃山(27)=高砂=の処分を協議し、過去最長、6場所出場停止の厳罰を下した。6カ月の報酬減額50%も決めた。また先代師匠で元大関朝潮の錦島親方(65)は規則違反の外食を繰り返し、協会を退職した。
先代師匠の錦島親方も規則破りの飲食がぼろぼろ発覚した。20年7月場所中、同11月場所中、21年初場所中、春場所中と知人らと飲酒を伴う会食。付け人の力士養成員を同席させ20年7月場所以降、週に2~3回も部屋近隣で飲食していた。さらに20年末、家族らとの会食に朝乃山を同席させたこともあった。
朝乃山の調査の過程で次々と違反が発覚。同親方は八角理事長に退職願を提出し、受理された。“大ちゃん”の愛称で親しまれ、7代高砂として協会理事を4期8年務めた。20年12月、定年を迎え元朝赤龍と名跡交換し部屋を譲り再雇用制度を利用し協会に残った。
協会の調査では「指導者としての資質が欠けている。無自覚な振る舞いが弟子らの意識をまひさせ朝乃山の不行状を生んだ」と、断罪された。さらに部屋の継承を終えた後も高砂部屋に住み続け、高砂親方が部屋に通う形となったことも「監督不行き届きとなった原因」と批判した。
師匠として暴力事件で引退した元横綱朝青龍には何度も泣かされた。最後は自らの不祥事で退職した。