ナダルが「夜の部」で全仏6年ぶり黒星 連勝記録35で途絶える
「テニス・全仏オープン」(11日、パリ)
男子シングルス準決勝は20年準優勝で第1シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)と20年4強で第5シードのステファノス・チチパス(ギリシャ)が勝ち、13日の決勝で対戦することになった。5年ぶり2度目の優勝を目指すジョコビッチは5年連続14度目の頂点を狙ったラファエル・ナダル(スペイン)を3-6、6-3、7-6、6-2で下した。
バックハンドのショットがサイドラインを割った瞬間、ナダルの超人的な全仏での連勝記録が35で途絶えた。20年の決勝でストレート勝ちしたジョコビッチに雪辱を許し、全仏で実に6年ぶりの黒星を喫した。「勝つ時もあれば、負ける時もある。自分にとって最善の日ではなかった」。通算105勝3敗で、なお勝率97%を超えるサウスポーは、敗戦を淡々と受け入れた。
21年から導入された「夜の部」が、勝負の行方を左右した。日中よりも湿度が上がり、ナダルが武器にするトップスピンの威力がそがれた。「よりジョコビッチが好む条件になった」。第1セットは先取したが、夜が深まるにつれて勢いを失った。