五輪選手村 コンドームは帰国時配布に変更「母国に持ち帰って啓発を」
東京五輪・パラリンピック組織委員会は20日、大会で選手らが滞在する東京・晴海の選手村を公開した。大会期間中、約1万8000人が利用する。
コロナ禍での開催で、波紋を呼んでいる選手村での約15万個のコンドームの配布について、北島隆ビレッジゼネラルマネージャーは「あくまで選手村で使うものではなく、HIVなど感染症対策をしっかりしていくという啓発のためのもの」と説明した。
五輪選手村でのコンドーム配布はHIVやエイズ撲滅の啓発活動の一環として1988年のソウル大会から始まった。「なぜ五輪かと問われれば、アスリートは発信力がある。メダリストだけではなく、アスリートの方々は母国で発信力がある。そういった方々が母国に持ち帰って啓発していただくことが重要。IOCとの話の中でもそういった啓発活動は止めるべきではない。継続してやることが重要と言われている」と、意義を説明した。
ただ、今回に関しては大会中に肉体的接触をうながすメッセージにもなりかねないため、「今回は帰国の手続きの際に、各国選手団向けに配布したい」と大会中でなく、帰国時に配布する方式に変更することを明かした。