元関脇・勢が引退 1090回連続出場の鉄人もケガに苦しむ 年寄「春日山」襲名
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日本相撲協会は21日、元関脇の勢(34)=伊勢ノ海=が現役を引退し、年寄「春日山」を襲名することを発表した。
初土俵以来、1090回連続出場の鉄人も左足アキレス腱負傷、蜂窩(ほうか)織炎、左手親指骨折と苦しみ、17年に及ぶ相撲人生に幕を引いた。
193センチの長身を生かし懐が深く得意の右四つを武器に番付を上げた。2012年春場所、新入幕を果たした。2015年秋場所で11勝、同九州場所で12勝と連続で敢闘賞。2016年夏場所で新関脇に昇進した。
腕、腰など度重なるケガに苦しみながら出場し続ける鉄人だった。2019年春場所、蜂窩(ほうか)織炎で左足が青黒く腫れ上がり、高熱に苦しんだが休場はせず。翌夏場所で6年半続けた幕内から降下。1度は幕内復帰したが、今年初場所千秋楽、左手親指を骨折のため初休場。連続出場は1090回で止まった。3月の春場所で幕下に落ち、連続で全休。先場所は東幕下41枚目だった。