初Vで初五輪の多田修平「最高の誕生日プレゼント」涙の後にトレードマークの笑顔

東京五輪代表に内定した多田修平(右)と山県亮太(撮影・高部洋祐)
レース後、山県亮太(左)と握手を交わす多田修平=ヤンマースタジアム長居(撮影・高部洋祐)
 男子100メートル決勝で優勝し、ガッツポーズする多田修平=ヤンマースタジアム長居
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 「陸上・日本選手権」(25日、ヤンマースタジアム長居)

 男子100メートル決勝が行われ、多田修平(25)=住友電工=が10秒15(追い風0・2メートル)で初優勝、日本記録保持者の山県亮太(29)=セイコー=が3位に入り、東京五輪代表に内定した。

 初の五輪切符を獲得すると、喜びを爆発させるように大きく右腕を振り下ろした。「最高の誕生日プレゼントになった。地元大阪にこういう形で恩返しできた」。24日に誕生日迎えたばかりの25歳。ゴール後は感極まった様子で思わず涙ぐんだ。

 得意の前半で前に出ると、そのまま逃げ切った。「正直力んじゃった感覚はあるけど、ずっとゴールだけを見て走っていた」。激戦のレースに「あまり記憶がない」と笑いつつも、「中盤良い感じにいった」とうなずいた。

 五輪には初めて挑むことになる。「正直、この決勝の走りじゃ世界のトップには勝てない。もっと地力をアップさせて、五輪で初めてのファイナリストになりたい」と誓った。

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