デーデー・ブルーノ 番狂わせの2位“次世代エース”名乗り サッカーから高2で転向

 「陸上・日本選手権」(25日、ヤンマースタジアム長居)

 約1カ月後に迫る東京五輪の代表選考会を兼ねて行われ、桐生祥秀(25)=日本生命=は5位、前日本記録保持者サニブラウン・ハキーム(22)=タンブルウィードTC=は6位に沈み、この種目の東京五輪代表に入れなかった。多田修平(25)=住友電工=が10秒15で初優勝。9秒95の日本記録を持つ山県亮太(29)=セイコー=が3位となり、2人は五輪代表入りが決定。デーデー・ブルーノ(21)=東海大=が2位に入ったが、五輪参加標準記録(10秒05)に達していないため、現時点で出場資格はない。

 頂上決戦で大波乱を巻き起こしたのは21歳のダークホースだった。デーデーは後半でぐんと伸びる走りで、日本記録保持者の山県らを上回る2位。「目標は5番以内だった」と驚きつつも「2番に入ったのはすごくうれしい」と笑顔で喜んだ。

 大一番で自己ベストを0秒01更新した。好走の要因は優勝した多田の存在。予選、準決勝ともに同組で「ずっと多田さんと走っていて、あとちょっとだと思った」と手応えをつかんでいた。「いいイメージを結構持ってたので焦らず、力まず、楽に走った」。決勝で最大の力を発揮した。

 ナイジェリア人の父と日本人の母を持つ。長野・創造学園高2年でサッカーから陸上に転向した新鋭はレース後、「目標は日本選手権の決勝だった」と照れ笑い。想像以上の結果で、“短距離界の次世代エース”に名乗りを上げた。

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