錦織圭が1回戦突破!四大大会通算100勝目 芝の戦い熟知「主導権握れた」

 「テニス・ウィンブルドン選手権」(30日、ロンドン)

 男子シングルス1回戦で世界ランキング53位の錦織圭(31)=日清食品=が同67位のアレクセイ・ポピリン(オーストラリア)を6-4、6-4、6-4で下し、9大会連続で初戦を突破した。四大大会のシングルス勝利数で通算100勝目。西岡良仁(ミキハウス)は第28シードのジョン・イスナー(米国)に7-6、2-6、6-3、6-7、6-4で勝ち、大会初勝利を挙げた。

 2018、19年の直近2大会で連続8強入りしているウィンブルドンで、錦織は芝の戦いを忘れていなかった。初対戦で21歳のポピリンに快勝し「ストロークでも押せていたし、主導権を握れた。すごい良かった」。四大大会通算100勝の節目に到達し、自然と頬が緩んだ。

 滑りやすい芝に足を取られる場面もあったが、低く跳ねる球の処理は鮮やか。第2セットは3-4で迎えた第8ゲームで度重なるブレークポイントをしのぎ、主導権を渡さない。196センチの相手が放つサーブに押されることなく、ネットプレーでも点を重ねた。

 前哨戦では古傷の右手首に不安も見られたが、この日はフォアハンドも力強い。20年はコロナ禍で中止。2年ぶりの舞台で、力強く一歩目を踏み出した。

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