籾井あきが五輪代表入り Vリーグ2連覇のセッター“新東洋の魔女”中田監督涙の発表

 女子バレーの五輪代表選手を発表する中田監督(c)JVA
 JTのセッター籾井あき
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 日本バレーボール協会は30日、オンライン会見を行い、東京五輪女子代表の12人を発表した。籾井あき(JT)が最年少の20歳で初の五輪代表に決定。石川真佑(21)=東レ=は、男子主将で兄の石川祐希(ミラノ)との“きょうだい五輪”が実現した。主将は荒木絵里香(36)=トヨタ車体=で4大会連続の五輪出場。し烈な代表選考を終え、中田久美監督(55)は涙ながらに会見に臨んだ。

 12人の五輪代表を発表した指揮官の目には涙がにじんでいた。「簡単に決めることはできませんでした」-。五輪選考は大激戦で、16年リオ五輪代表の長岡望悠(久光)や鍋谷友理枝(デンソー)が落選。新型コロナ禍で引退した選手もいた。中田監督は「選手の東京五輪にかける思いを目の当たりに感じていた。(代表には)外れた選手の思いを背負い、表彰台に登るまで全力で闘い抜いてもらいたい」と力を込めた。

 狭き門をくぐったのは、2021年日本代表に初選出された20歳の籾井だ。Vリーグを2連覇したJTのセッターで、6月まで行われたネーションズリーグでも活躍。日本の4位に貢献した。中田監督も「籾井は勝たせられるセッター」と評価。「まだまだ経験不足」な部分も多いが、物おじせずに先輩に質問する姿には「若いですけど、すごく頼もしい」という。

 籾井は、日本協会を通じて「うれしい気持ちと身の引き締まる思い」とコメントを発表。「一番下の年齢なので謙虚さを忘れず、勝つために自分のやるべきことに徹したい」と、し烈な争いを制しての五輪代表入りに気合も入った。

 1964年の東京五輪で日本女子は金メダルを獲得し、圧倒的な強さから『東洋の魔女』と呼ばれた。指揮官は「伝説に残るチームになるかならないかは結果次第」としつつ、「私の中で五輪は金メダル」と宣言。日本が『東洋の魔女』と恐れられてから約半世紀。再びTOKYOに“魔女”として君臨できるか。

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