大相撲 宇良に関学大の学長賞授与 阪神・近本や陸上・多田修平らに続き4人目

 「大相撲名古屋場所」(4日初日、ドルフィンズアリーナ)

 21場所ぶり幕内復帰した人気業師の宇良(29)=木瀬=に対し、出身の関学大(兵庫県西宮市)が2日、学長賞を授与することを発表した。2度の右膝手術を乗り越え、序二段まで降下しながら、復活。同大は「本学の学生・教職員に大きな勇気を与えてくれたと感じており、授与を決定したものです」と、授与理由を説明した。

 同学長賞は同大同窓生として輝かしい成績を収めた者に贈られる。過去の受賞者にはプロ野球阪神・近本光司外野手、男子陸上100メートルの多田修平らがおり、4人目の栄誉となる。宇良には賞状と記念品が場所後に贈られる。

 宇良は同大広報部を通じ、以下のようにコメント。「学長賞を授与いただき、たいへん光栄に存じます。このたび、おかげさまをもちまして幕内に復帰することができ、場所に向けてのさらなる励みとなりました。いただいたご声援を力に変え、私からも相撲を通じてたくさんの方に元気や勇気を与えられるよう、一日一番を全力で取り組みたいと思います」。

 村田治学長は「2度の大けがで序二段まで番付を下げたにもかかわらず、不屈の闘志で幕内まで復帰されました。努力と鍛錬のたまものだと思います。コロナ禍のなか、母校関西学院大の後輩たち、学生や教職員に大きな勇気を与えてくれました。その努力と頑張りに関西学院大として、学長賞を贈りたいと思います」と、コメントを出し称えた。

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