“ママさんハードラー”寺田明日香の夢叶う 初五輪内定「ママが走る姿を少しでも」

 日本陸上連盟は2日、東京五輪代表の追加内定選手を発表した。世界陸連が1日に発表した世界ランキングをもとに選考を行い、女子100M障害日本記録保持者の寺田明日香(31)=ジャパンクリエイト=が初の五輪代表入りを決めた。

 一度は陸上を引退。結婚、出産、7人制ラグビー挑戦を経て、陸上界に戻って2年。悲願を叶えた“ママさんハードラー”は「子供の頃からずっと夢にしていた五輪でしたけど、行けることはないのかなと思っていました。そんな中で今回東京五輪に行くことができて、とてもうれしく思っています」と、喜びを語った。

 今季は日本記録を2度更新するなど好調。12秒87まで自己ベストを伸ばした。参加標準記録(12秒84)には届かなかったが、日本選手権では11年ぶりに優勝。世界ランキングで出場権を獲得した。

 長女・果緒ちゃん(6)にも最高のプレゼントとなった。「娘ももうちょっとで7歳。やっと五輪について、ちょっとだけでも理解してくれる年齢になった。ママが国立競技場で走る姿を少しでも覚えておいてくれたらいいなと思っています」。目標は決勝進出。「予選だけじゃなくて準決勝、決勝と3本走って、日本人で1人しかいないファイナリストになりたい」と、力を込めた。

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