「バロンニシ」こと西竹一さんのむち返還 32年ロス五輪、馬術「金メダル」

 西竹一と愛馬ウラヌス(家族提供・共同)
 西竹一が使用したむち(共同)
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 1932年ロサンゼルス五輪の馬術障害飛越で金メダルを獲得した西竹一が使用したむちの返還式が1日までに、米ロサンゼルスで開かれた。若者のスポーツ振興を目的とする米基金「LA84ファンデーション」が保管していたもので、遺族の元へ届けられる。

 西はチャプリンらハリウッドの著名人とも交友関係を持ち、「バロン(男爵)ニシ」として広く知られた。太平洋戦争で硫黄島に渡り45年に42歳で戦死。愛馬ウラヌスのたてがみを最期まで身に着けていたと言われる。

 返還されるむちは西がロサンゼルス五輪に向け練習用に使っていたもので、同基金のレナータ・シムリル会長は「日米両国の友情と結束を象徴するものだ」と強調。武藤顕・駐ロサンゼルス日本総領事は「(むちの返還は)日本とロサンゼルスのつながりを喚起し、東京五輪にエールを送るものだと思う」と話した。

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