卓球・伊藤&水谷 金獲りへ前向き 男子ペア強すぎ!0-4ストレート負けも
「卓球・ドリームマッチ」(2日、埼玉県内)
東京五輪代表の五輪前最後の実戦機会として、強化試合が行われた。混合ダブルスで五輪代表の伊藤美誠(20)=スターツ、水谷隼(32)=木下グループ=組は、吉村真晴(愛知ダイハツ)、有延大夢(琉球)の男子ペアに0-4でストレート負け。男子シングルスは五輪代表の張本智和(18)=木下グループ=が及川瑞基(木下グループ)を4-3で下した。男子ダブルスは五輪代表の丹羽孝希(スヴェンソン)が体調不良で欠場し、張本が急きょ出場した。
五輪前最後の実戦機会で、改めて課題を突きつけられた。伊藤、水谷組は実力者の男子ペア相手に強気に攻めるも、ストレート負け。「自分たちの思うようなプレーを出せてなかった」と伊藤が苦い顔をすれば、水谷も「本当に良いところがなく負けてしまった」と肩を落とした。
第1ゲーム序盤から相手にリードされた。何とか巻き返して9-10に持ち込むも、逆転ならず。第3ゲームも伊藤のサーブミスで幕が切れるなど、課題が浮き彫りになった。
五輪金メダルへ、重要なのは力負けしないことだという。「パワーのある選手に私たち本当に負けやすい」と伊藤。「特に韓国、香港の攻撃力のある選手になかなか勝ちきれない。そういう選手にはミスを恐れないことの方が大事」と話し、「1ゲーム目のスタートは思い切らないといけない」と力を込めた。
敗戦ではあったが、男子ペア相手に、女子選手がいながら粘る気概も見せた。倉嶋監督が「男子ダブルスのスペシャリスト2人を組ませて、ちょっと強すぎた」と苦笑いするほどの対戦カードでも、4ゲーム中3ゲームは8点以上得点。普段から男子ペアを相手に練習していることもあり、「実際の試合では男子、男子と当たることはない。今日を悲観的に捉えることはない」と水谷も前を向いた。
五輪まで残り3週間。水谷が「金メダル獲得目指して頑張る」と誓えば、伊藤も「ミックスで勢いをつけられるように頑張ります」と意気込んだ。今夏は、最も輝くメダルを首から提げてみせる。