陸上の東京五輪日本代表の追加内定選手に選出された男子２００メートルの飯塚翔太（３０）＝ミズノ＝が３日、オンライン会見を行い、２０１２年ロンドン、１６年リオデジャネイロに続く３大会連続の五輪出場へ決意を語った。

　飯塚は「いただいたチャンスをつかめるように準備していきたい。３度目の五輪で、過去２００メートルでは予選が通過できていない。準決勝、決勝へ進んで戦いたい」と、一度はこぼれ落ちた代表の座への覚悟を口にした。

　また、リオ五輪で４００メートルリレーの銀メダルを獲得した“リレー侍”には、東京での金メダル獲得の期待がかかっている。飯塚は１６００メートルリレーと両方に出場の可能性があるが「個人の結果次第でリレーの可能性が出てくる。自分のできることは全部やる。４継（４００メートル）なら金、マイル（１６００メートル）なら決勝に行けるようにしたい。どっちになっても全力を尽くす」と気持ちを込めた。

　飯塚は、代表選考会を兼ねた６月の日本選手権で６位に終わり、参加標準記録（２０秒２４）も切れなかった。しかし、優勝した小池祐貴（住友電工）が１００メートルへの専念で２００メートルを辞退したことで、世界ランキング上位で五輪出場資格を満たしていた飯塚が追加で代表入りした。