東京五輪陸上男子１１０メートル障害代表の金井大旺（たいおう、２５）＝ミズノ＝が４日、東京都町田市の法大で公開練習を行った。金井は五輪へ向けて「決勝進出を目指して１年間やってきた。準決勝でのやりたい動き、レースパターンを反復していきたい」と、日本選手が果たせていない同種目でのファイナリストを見据えた。

　４月の織田記念国際で１３秒１６の日本新記録を出したが、６月の日本選手権では優勝した泉谷駿介（順大）が１３秒０６と記録を更新。金井は２位に終わった。「泉谷君に負けた悔しさはかなりある」とライバル心も原動力だ。

　歯科医を目指して今シーズン限りでの引退を公言。“最初で最後”と決めた五輪で「決勝に進んで（道を）切り開きたい」と歴史を変えるつもりだ。