五輪組織委 チケット再抽選の結果発表を6日未明から10日未明に延期
東京五輪・パラリンピック組織委員会は5日、先月の5者協議で国際オリンピック委員会(IOC)などと合意した国内観客上限「収容人員の50%、1万人まで」にともなうチケットの再抽選の結果について、6日未明の公表を10日未明に延期すると発表した。発表まで1日を切る中での“ドタキャン”は、開幕まであと3週間を切った大会の混迷を露呈した。
政府は現在、11日までを期限として東京に発出されている新型コロナウイルスのまん延防止等重点措置を、五輪期間中も含め延長する方向で調整しており、全面無観客や、上限5000人、大規模会場や夜間開催のセッションを無観客などが検討されている。政府は8日にまん防措置の延長について最終決定する予定で、組織委は同日、IOCなどと5者協議を行い、改めて観客の扱いを協議する見込み。組織委は「7月11日を期限とするまん延防止等重点措置について、7月12日以降の扱いについて政府の方針が近々出される見通しであることから、東京2020組織委員会は、先般ご案内させていただいたオリンピック観戦チケットの抽選結果の公表を延期させていただきます。ご理解賜りますよう宜しくお願い申し上げます」と、コメントした。
希望者へのチケットの払い戻し受付も7月6日未明から7月15日午前11時59分までだった日程を、7月10日未明から7月20日午前11時59分までに変更する。