都筑有夢路 金へ、いきま~す!「選ばれなかった選手の気持ち背負って」

 東京五輪で金メダルを目指す都筑有夢路(ISA提供・共同)
 金メダルへの思いを語った都筑有夢路
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 東京五輪新種目のサーフィンの日本代表が5日、オンラインで報道陣の取材に応じた。女子で金メダル獲得を目指す都筑有夢路(あむろ、20)は、初の大舞台へ力強く意気込んだ。女子でハワイ出身の前田マヒナ(23)、男子で五輪会場の釣ケ崎海岸がある一宮町出身の大原洋人(24)もそれぞれ五輪への熱い思いを語った。男子の五十嵐カノア(23)=木下グループ=はスケジュールが合わず、会見を欠席した。

 サーフィン界初の五輪へ、都筑が改めて宣言した。「金メダルを取りたいのが一番です」。さまざまな苦労を乗り越えてきたからこそ、目標を語る言葉には重みがあった。

 近年は常に当落線上にいる“ギリギリガール”だった。19年に世界最高峰のチャンピオンシップツアー(CT)の予選シリーズ(QS)で年間8位。CT1位の米国選手がツアー休養を発表したことで、繰り上がりでCTフル参戦を決めた。現行制度では日本女子初の快挙だったが、20年3月からのツアーは新型コロナ禍で休止。再開された20年12月には米国選手が復帰し、都筑は補欠に回ることとなった。

 「悲しいんじゃない、悔しいでもない。けどすごくいろいろ混乱して、何が正解なのか分からない時があった」。東京五輪最終予選も9位で、あと一つでも順位が低ければ五輪代表は逃していた。それだけに、「選ばれなかった選手の気持ちも自分はすごく分かる。五輪ではその選手の気持ちを背負って頑張りたい」。初の大舞台は、人一倍強い思いを感じている。

 名前は「有夢路」と書いて「あむろ」と読む。両親が「男の子っぽい名前にしたい」と付けてくれた。「応援してくれてる人や家族のみんながいたおかげで、今ここにいる」。男顔負けの力強い波乗りで、夢舞台の頂点に立つ。

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