７月２３日に開幕を迎える東京五輪に出場する日本選手団の結団式・壮行会が６日、新型コロナウイルス対策のため、史上初めてオンラインで開催された。今大会の日本代表選手は、前回１９６４年の東京大会の３５５人を大幅に上回り史上最多となる５８２人。主将を務める陸上男子１００メートル日本記録保持者の山県亮太（２９）＝セイコー＝、副主将を務める卓球女子の石川佳純（２８）＝全農＝、旗手のレスリング女子の須崎優衣（２２）＝早大＝が都内の式典会場で出席した。

　その後に壮行会では、菅義偉首相がビデオメッセージで登場。「今から５７年前の東京五輪。当時高校生だった私は日本選手団の大活躍に大きな声援を送りました。特に鮮明に覚えているのは東洋の魔女と呼ばれた女子バレーボールチームです。回転レシーブでボールをつなぎ、金メダルを獲得しました。日本人がメダルを獲る度に、日本は世界と戦えるんだということを強く感じました」と、思い出話を語り、「皆さんの活躍が世界中のみなさんに大きな感動と勇気を与えてくれると確信しております。世界が新型コロナウイルスという大きな困難に直面した中で、団結して困難を乗り越えられるということを世界に発信する機会にしたい。頑張れ！ニッポン！」と、ガッツポーズとともにエールを送った。