桐生祥秀「完全に吹っ切れている」100M代表逃すもリレーで爆走誓う

バトンを手に持つ桐生祥秀(代表撮影)=山梨県富士吉田市
 東京五輪に向けた男子短距離代表の合宿で、記念写真に納まる(左から)山下潤、デーデー・ブルーノ、小池祐貴、多田修平、山県亮太、桐生祥秀、飯塚翔太、柳田大輝=山梨県富士吉田市(代表撮影)
 東京五輪に向けた男子短距離代表の合宿で、笑顔を見せる桐生祥秀=山梨県富士吉田市(代表撮影)
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 東京五輪に出場する陸上男子短距離チームが9日、山梨県富士吉田市内での合宿を公開した。右アキレス腱痛の影響で、6月の日本選手権男子100メートル5位に終わり、個人種目での出場を逃した元日本記録保持者の桐生祥秀(25)=日本生命=はリレー要員としての参加。「世界陸上や五輪で全部メダルを持っているのは僕だけ。経験やスピード感を味わってきた。しっかりアピールして、与えられた走順で最高のパフォーマンスをしたい」と、力を込めた。

 この日は、久々に少しスピードを上げた走りを試したが、「アキレス腱は気にならなかった。痛みはほぼゼロ。それが1番の収穫」と、回復を強調。リレーの走順については「3走か4走(アンカー)かなと思う。どっちにしてもできる自信がある」と、話した。

 ずっと夢見てきた東京五輪の舞台。求めていたのは100メートルでの出場だった。ただ、もう腹はくくった。この日、スタート練習をする100メートルの代表をみて「正直いいなと思うところはある」と話したが、「完全に吹っ切れている。引きずっていたら、チームの雰囲気が悪くなる。リレーで選んでいただいた。最高のパフォーマンスをみせるとこが与えられた仕事」と、キッパリ。悲願の金メダルへ、リレー侍をけん引する。

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