無観客、組織委チケット担当者が涙の謝罪「本当に…申し訳ない気持ちでいっぱいです」
東京五輪・パラリンピック組織員会は9日、東京都に4度目の緊急事態宣言発出により、前日の5者協議で1都3県の会場を無観客とすることを決定したことを受けて、観戦チケットに関する会見を行った。
チケットを担当する鈴木秀紀マーケティング局次長は首都圏無観客により、750セッションのうち有観客はわずか5%となる34セッション。販売済みの363万枚のチケットのうち、「かなりの数が払い戻しとなる」と説明した。同局次長は「あの~本当にですね・・・申し訳ないという気持ちでいっぱいです・・・楽しみしていただいたお客さまにこういう形で・・・本当にご期待に添うことができないことを残念に思います」と、涙ながらに謝罪した。
会見終盤にも昨年3月の延期からの流れを思い返し「21年7月を目指して本当に一丸となって、チケットをお持ちの方のご期待に応えられるように取り組んできた。そういう思いで取り組んで来たことはご理解いただきたい」と、再び涙声で話した。
無観客となった会場のチケットについては、大会終了後に順次返金となる。Visaでの支払いは購入時に利用したVisaカードで返金。現金支払いは登録した金融機関口座への振り込みとなる。
また、「収容人員の50%、1万人まで」での有観客が決まった地域で、観客上限を超えるチケットが販売されている7セッションについては、予定通り10日未明に販売サイトで再抽選の結果を公表する。現状で対象となるのは福島あづま球場でのソフトボール(21日)、野球(28日)の開幕戦と、宮城スタジアムでの男子サッカー(28日1次ラウンド、31日準々決勝)と、札幌ドームでのサッカー(22、25、28日1次リーグ)。北海道は21時以降にまたがるセッションについて検討中で、決定次第別途で案内される。21時以降が観戦不可となる場合は1セッション2試合のうち、最初の1試合しか観戦できなくなる。