聖火つないだ松岡修造「気が引き締まった」 五輪は「価値が問われている」

 聖火点火セレモニーに参加した松岡修造=町田市内
 聖火点火セレモニーに参加し、「トーチキス」を行う(左の)松岡修造=町田市内
 聖火点火セレモニーに参加した松岡修造=町田市内
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 東京五輪の聖火リレーが9日、東京に入り、点火セレモニーが東京・町田シバヒロで、無観客で行われた。世田谷区の第1走者として登場した松岡修造は、「気が引き締まった。今回は特別なオリンピックで、価値が問われている。それを見つけにいくべき」と神妙な面持ちで語った。

 新型コロナ禍の感染状況悪化の影響で、公道での聖火リレーが中止となり、走行予定だったランナーが「トーチキス」で炎をつないだ。聖火ランナーとして炎をつないだ松岡は、「よりオリンピックの応援というものに火をつけてくれた気がします。すごく大事な時間になりました。心から感謝したい」と実感を込めた。

 東京五輪開催には、国内外では厳しい声が相次いでいる。元プロテニス選手の松岡は「オリンピアンとしてオリンピックの歴史を見てきた。オリンピック本来の力とか、価値観とか、そういうものをつなげて感じてもらうのがオリンピックだと思う」と説明。「さまざまな複雑な思いは一杯あります。ただやるとなった以上は、オリンピックの力、光っていうものを前に出していきたい」と続けた。

 「オリンピックの価値はそれぞれだと思うんですよ」。五輪開催に懐疑的な世の中に、言葉を選びながら思いを語った。「今回の東京オリンピック、それを皆さんに感じてほしい。僕の役割は伝えることです。アスリートの頑張りだけじゃなくて、教育とか、環境とか、この特別なオリンピックだからこそ、出てくる力が間違いなくあると思う。それを僕は感じて、伝えていく。そして皆さんもそれを捉えてほしいなと心から思います」と願った。

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