バーティがウィンブルドン初優勝 豪州女子41年ぶり快挙「最高の気分」
「テニス・ウィンブルドン選手権」(10日、ロンドン)
女子シングルス決勝で第1シードのアシュリー・バーティ(25)=オーストラリア=が第8シードのカロリナ・プリスコバ(チェコ)を6-3、6-7、6-3で下して初優勝した。豪州女子41年ぶりの優勝で19年全仏オープンに続く四大大会2勝目。優勝賞金170万ポンド(約2億6千万円)を獲得した。
マッチポイントで相手のバックハンドがネットにかかると、バーティは思わずしゃがみ込んで涙をこらえた。10年前にジュニア選手権を制した「聖地」で悲願の頂点に立ち「これまでコートで経験したことのない最高の気分」と表現した。
開始から14連続ポイントで主導権を奪取。ただ第2セットをタイブレークで落とし、流れは相手に傾きかけた。最終セットは持ち味のスライスなど多彩なショットで制した。
臀部(でんぶ)負傷で全仏オープン2回戦を途中棄権。驚異的な回復力で「ここでプレーできたのは奇跡だった」と明かす。オーストラリア勢として1980年のイボンヌ・グーラゴング・コーリー以来、41年ぶりに芝の女王に輝いた。東京五輪に向けて「体調に不安はない。万全の準備で臨む」と力強く宣言した。