白鵬の弟弟子・北青鵬が幕下7戦全勝初優勝「1年で関取、達成できた」
「大相撲名古屋場所・13日目」(16日、ドルフィンズアリーナ)
横綱白鵬の弟弟子が圧巻の幕下初優勝を果たした。西幕下2枚目の北青鵬(19)=宮城野=が石崎(高砂)を寄り倒し7戦全勝V。秋場所(9月12日初日、両国国技館)の新十両昇進に花を添えた。
202センチの長身を生かし、立ち合い、肩越しに両上手を取った。小兵に潜られたが、慌てない。最後は投げの打ち合いに、体ごと圧力をかけて制した。
昨年7月場所、序ノ口優勝し、6場所で関取昇進を誓った。「自分の口から出した言葉だし責任を持って頑張りました。有言実行できた。優勝して新十両に上がる気持ちで優勝できたので良かった。夢は横綱なのでまず1年で関取は達成できた。また新入幕いけるように頑張ります」と新たな目標を口にした。
進退を懸ける横綱白鵬(36)=宮城野=の付け人を務める。「まわしを取れているけど、膝が伸びている。もっと立ち合い低く」と常に助言をもらってきた。横綱とともに全勝を続け、一足早く優勝。「いい報告ができます」と、あとはアベック優勝へサポートに徹するのみだ。
「横綱の技術すべてを教えてもらいたい」とどん欲。今場所、間近で横綱を見て気付かされた。「僕ら以上に稽古もリハビリもサポートもしている。僕ら以上にすごい横綱が僕ら以上にやっている。それは学ぶべきところ」とうなずいた。
十両もスピード突破する気満々。「新十両で2桁勝てるように頑張りたい」と意気込んだ。