思わず実況も「え!?こんなのは白鵬の21年の土俵で初めてです」奇策に館内どよめく

 白鵬(左)は正代に張り手をする(撮影・山口登)
 間合いを取る白鵬(左)と正代(撮影・山口登)
 白鵬は土俵際まで下がって仕切る(撮影・山口登)
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 「大相撲名古屋場所・14日目」(17日、ドルフィンズアリーナ)

 横綱白鵬(宮城野)が大関正代(時津風)を相手に奇策を披露。無傷の14連勝を飾った。

 館内からどよめきが起こったのは仕切り前だった。立ち合い。白鵬は仕切り線から大きく下がり、両手を下ろした。NHKの大相撲中継では実況の藤井康生アナウンサーが土俵後方へ下がった白鵬の動きに「どうしたんですか?え?どよめきが起きる。こんなのは横綱白鵬(宮城野)の21年の土俵で初めて見ます」と声を上げた。

 白鵬はゆっくりと立ち、スルスルと前へ。様子を見る正代を左から張ると、右からも一発。徐々に主導権を握り、冷静に浴びせ倒して白星を飾った。

 全勝を守った白鵬に対し、藤井アナは「それにしても今日はいつもと違った立ち合い、館内、声を発することはできませんが、何かどよめき」と驚きを隠せなかった。

 千秋楽では白鵬、照ノ富士の全勝対決で優勝の行方が決まる。

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