白鵬復活45回目優勝 照ノ富士との全勝対決制す 千代の富士抜いて横綱最高齢V

白鵬(左)は照ノ富士の顔面に張り手をする=ドルフィンズアリーナ(撮影・山口登)
白鵬(右)は照ノ富士を下しガッツポーズ=ドルフィンズアリーナ(撮影・山口登)
白鵬(左)の顔面に張り手をする照ノ富士=ドルフィンズアリーナ(撮影・山口登)
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 「大相撲名古屋場所・千秋楽」(18日、ドルフィンズアリーナ)

 横綱白鵬(宮城野)が大関照ノ富士(伊勢ケ浜)を小手投げで下して7場所ぶり45回目の優勝を飾った。6場所連続休場を経て、進退問題を抱えながら迎えた今場所。1つ1つ白星を重ねるたびに外野の声を黙らせた。復帰場所を最高の成績で締めくくってみせた。

 立ち合い前から激しいにらみ合い。時間いっぱいになっても、にらみ合いがつづいた。先に腰を下ろしたのは照ノ富士。白鵬が遅れて腰を下ろす。長い時間を経て、迎えた立ち合い。白鵬は右で張って左肘で激しいかち上げ。続いて張り手の応酬。右を差して捕まえると左からの小手投げを執拗に繰り返した。相手を土俵にはいつくばらせると、右こぶしをふりあげて力強くほえた。顔は鬼のように真っ赤だった。

 9年ぶり6回目の千秋楽全勝対決。モンゴルの後輩・照ノ富士とは17年夏場所以来、4年ぶりの対戦。これまでの幕内対戦成績は9勝4敗とリードしていた。

 白鵬は12年名古屋場所では日馬富士との楽日全勝対決に敗れて優勝は逃していた。それでも過去、無傷14連勝は18回あり、優勝を逃したのは、この1回だけ。この日も盤石の強さを見せつけた。

 6場所連続休場明けの優勝は大鵬の5場所連続を上回る。16年連続優勝、16回目の全勝優勝は1位。そして目標にしてきた千代の富士の35歳5カ月を上回り、横綱最高齢36歳4カ月の優勝(年6場所制の1958年以降)となる。

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