北青鵬 昨年7月の序ノ口Vで「1年6場所で関取に」有言実行で「素直にうれしい」
日本相撲協会は21日、秋場所(9月12日初日、両国国技館)の番付編成会議を行い、北青鵬(19)=宮城野=の新十両昇進を決めた。都内の部屋からリモートで会見し「素直にうれしい。やっとスタート地点に来られました」と喜んだ。
202センチの長身、長い手足を生かし、横綱仕込みの四つ相撲を磨いてきた。昨年7月場所、序ノ口優勝し、6場所で関取昇進を誓った。序二段、三段目と幕下まで全段優勝を飾っている。
「序ノ口優勝した時、1年6場所で関取に上がると言った。自分の言葉に責任を持って毎日励んできた」と、有言実行だった。
名古屋場所で復活のV45を果たした横綱白鵬の付け人を務めてきた。自身も7戦全勝で幕下を制し、アベック優勝で花を添えた。
「横綱と同じ場所で優勝できていなかった。僕の方が先に絶対優勝して、15日目、横綱に優勝してほしくて。一緒に優勝したい思いが強かった」と、最高の結果になった。
まわしを取れば負けない自信があるが、まだまだ改善しないといけない。「踏み込んでまわしを取るのがベスト。どうしても上から取りにいってしまう。立ち合い踏み込んで、横綱(白鵬)と同じく左前みつを取って、右を差して前に出る相撲が理想」と、横綱の相撲を目指していく。
モンゴル生まれで6歳時に北海道に移り住んだ。韓国の空港で横綱白鵬と運命的な出会いをし、相撲を勧められ、のめり込んだ。中学から鳥取に相撲留学。鳥取城北高入学時には身長190センチを越えていた。白鵬にあこがれ角界入り。18歳で関取になった横綱と同じ、10代で新十両に駆け上がった。
対戦したい相手は「照ノ富士さん」と新横綱の名前を挙げた。「高校の先輩だし、大相撲を引っ張る新横綱と相撲を取って、胸を借りたい。自分が戦えるように頑張りたい」とビッグな夢を描いた。
次は新入幕を目指し秋場所(9月12日初日、両国国技館)は「2桁勝利」を目標に定めた。「夢は横綱なので。横綱(白鵬)と同じ21歳で横綱になれるように頑張る」と意気込んだ。