バスケ女子 報奨金499万円も 史上初快挙で“銀でも増額案”浮上

 東京五輪で銀メダルを獲得したバスケットボール女子の日本代表が9日、東京都内で記者会見し、初の決勝進出を果たした喜びや敗れた悔しさをあらためて語った。日本バスケットボール協会(JBA)は、銀メダルなら300万円としていた報奨金の増額を検討。金メダルなら500万円だったことから、関係者によると499万円案が浮上しているという。

 重たいメダルを提げた12人の“小さな巨人”がリラックスした表情で壇上に並んだ。史上最多58個のメダルを獲得した日本選手団で、貴重な最後の1個を獲得。主将の高田は「誇りに思いたい。この五輪を通してたくさんの方々に元気や勇気が届いていたらうれしい」と振り返った。

 東京五輪を象徴するような存在となったバスケ女子代表には日本オリンピック委員会(JOC)から銀メダル報奨金200万円が付与されるが、さらに別途、日本協会からも支給される。報奨金規定では1人当たり金なら500万円、銀なら300万円、銅なら100万円。五輪開幕前に三屋裕子会長(63)は「金メダルなら理事会に掛け合って上乗せしたい」と語っていた。

 惜しくも銀メダルに終わったが、史上初の快挙を成し遂げた女子代表への注目度は高く、称賛の声も大きいだけに“銀でも増額案”が急浮上。三屋会長は「予算と相談して決めたい」、別の協会幹部は「金メダルくらいの価値はある。1・5倍くらいじゃないか」と語った。金メダルまであと一歩という意味を込めて499万円案も浮上しているという。

 輝く金メダルと報奨金500万円の夢はパリまでお預けだ。高田主将は「私たちにできることは、結果を出し続けること」と言う。世界1位の米国の壁を肌で感じたからこそ「フィジカルと高さは日本にないもの。各チームに戻っても、いかに意識しながら練習していくか。一人一人がどうなりたいか、どこを目指すか、気持ちの部分が大切」と強調した。

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