組織委 40人歓迎会の質問に「意図がまったく理解できない」実施は「適切な対応」
東京五輪・パラリンピック組織委員会の高谷正哲スポークスパーソンと、国際パラリンピック委員会(IPC)のクレイグ・スペンス広報部長が24日、定例会見を行った。
前日23日に組織委はIPCのパーソンズ会長など関係者約40人を招いた橋本聖子会長主催の歓迎の夕べを開催。感染状況が悪化の一途を辿る中での開催に批判の声も上がっている。「なぜ中止しなかったのか?」と問われた高谷SPは「ご案内のとおり、何か飲食を伴ったパーティーとはまったく性格が違うものであり、ホストとしてお越し頂いたIPCのゲストの皆さんに対して歓迎の意を示す主旨のものです。会の中では音楽をお聴き頂くセクションもありました。あくまでできるだけ簡素な形で、しかしながらホストとして皆さんに歓迎の意を示させていただいたものです」と、説明。重ねて「社会へのメッセージとして適切なのか?」との問いには「質問の意図がまったく理解できない」とし「この大変な状況の中でお越し頂いたIPCの皆さんに対してできる限り簡素な形で歓迎の気持ちをお示しさせていただいきたいと。それぞれのパートナー、トップが直接ご挨拶させて頂く場を設けるというのは今の社会の慣習においては、適切な対応の範囲内」と反論した。
歓迎会は23日の午後6時半から7時半に、グランドニッコー東京台場で開催。コロナ禍を踏まえ、食事やアルコール類は供さず、文化イベントで歓迎の意を表するおもてなしの機会としたという。
日本側からは橋本会長のほか、菅義偉首相、丸川珠代五輪相、小池百合子都知事らが出席。菅首相、小池都知事らがあいさつ。組織委は五輪開幕前にもバッハ会長らIOC関係者の歓迎会を迎賓館で行っていた。