白鵬が合同稽古に合流 照ノ富士の横綱昇進で“新ライバル”に「頑張りたいです」
大相撲秋場所(9月12日初日、両国国技館)に向けた合同稽古3日目が25日、両国国技館内の相撲教習場で行われ、先場所、復活の45回目優勝を果たした横綱白鵬(36)=宮城野=が合流した。ぶつかり稽古で十両魁勝(浅香山)、幕内隆の勝(常盤山)に胸を出し、若手を鍛えた。
後半からの参加で相撲はまだ取らず。「ちょっと体をつくってからというかね。まだ番付発表前ですからね」と体と相談しながらの調整になる。
進退を懸けた先場所、手術した右膝の痛みに耐えながら全勝優勝。患部の回復には「良くなったり悪くなったり」と淡々。部屋では基礎運動を入念に行ってきた。「今回、場所が終わってからこの日まで時間ありましたからね。まあ部屋では日焼けしながらやってますけど」と、話した。
引退危機を脱出し、連続優勝を目指す秋場所の刺激はやはり新横綱の照ノ富士(29)=伊勢ケ浜。「何といっても新横綱がいるわけですからね。まあすごいなとは思いますけどね。序二段からだもんね」と大関から序二段に落ち、どん底からの復活劇を称賛した。
14年以上も横綱に君臨し先輩として負けられない思いもある。「新しいライバルというか、そういう力ができましたんでね。頑張りたいですね。今までそうだったからね。日馬富士関、鶴竜関、稀勢の里関…刺激をもらっていましたからね」と、かつてのライバルたち同様、競い高め合っていく。
先場所後、横綱審議委員会(横審)からガッツポーズ、雄たけびなど土俵上の行動に関し「見苦しい」と猛批判を受けた。横審の意見に対する考えを問われたが、日本相撲協会広報部が「このあたりで大丈夫ですかね」と遮り、取材は終了した。