尾身会長批判のバッハ氏再来日 IPCは反論「政府の承認は受けた」組織委は「伝統」

 東京五輪・パラリンピック組織委員会の高谷正哲スポークスパーソンと、国際パラリンピック委員会(IPC)のクレイグ・スペンス広報部長が26日、定例会見を行った。国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長がパラリンピック開会式出席のために23日に再来日。24日に開会式に出席し、25日には複数の競技会場を視察して、同日夜に帰国した。

 この再来日について、政府コロナ対策分科会の尾身茂会長が「なんでわざわざ来るのか。普通の、コモンセンス(常識)なら(来るべきではないと)判断できる。もう1回来てるんだから。銀座にも1回行ったんでしょ。挨拶が必要なら、なぜ、オンラインでできないのか」と批判したことについての質問がとんだが、スペンス広報部長は「IPCの招待でこられた。非常に喜んでいる。重要なのはパラリンピックを肌で感じていただくこと。会場でみていただくことで初めて喜びに触れていただける」と、来日の意義を強調。「日本政府の承認も受けている。必要なことはすべてされていた。マスクもしていたし、ソーシャルディスタンスもとっていた」と、反論した。

 高谷SPも「クレイグの言ったことに多くを付け加えることはない。IPC、パラリンピックムーブメントへのサポートを示すためにこられ、これまでの(パラリンピック開会式にIOC会長が出席するという)伝統と同様に開会式に出席された。必要な防疫措置は講じられ、適切にご対応、行動していただいた」と強調。「オンラインでの実施は検討しなかったのか?」との問いには答えなかった。

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