パラ陸上・和田伸也が銅 ロンドン以来メダル返り咲き 銀の唐沢に「おめでとう」
「東京パラリンピック・陸上男子5000メートル(視覚障害T11)」(27日、国立競技場)
男子5000メートル(視覚障害T11)では唐沢剣也(27)=群馬県社会福祉事業団=が15分18秒12で銀メダル、和田伸也(44)=長瀬産業=が15分21秒03で銅メダルを獲得した。
44歳の和田が2012年ロンドン大会以来2度目の銅メダルを手にした。熱戦を終え、「リオで取れなかったメダルに返り咲けた。タフなレースになりましたけど、最後まで粘ってメダルに届いて良かった」と胸をなで下ろした。
高校生の時に網膜色素変性症と診断され、大学在学時に視力を失った。その後、京都のランニングチームの練習会に参加したことをきっかけに、28歳から本格的に競技を開始。近年はライバルの唐沢の存在も刺激に練習に励んだ。
唐沢とはレース後に「おめでとう」と互いに祝福。日本勢が2人表彰台に登る快挙だったが、「金メダルに届かなくて悔しい」とも話した。唐沢と挑む1500メートルへ、「またしっかり準備していきたい」と力を込めた。