車いすテニス・上地結衣 初戦快勝 悲願金へ気合「修正して準備したい」
「東京パラリンピック・車いすテニス」(28日、有明テニスの森)
女子シングルス1回戦で第2シードの上地結衣(27)=三井住友銀行=はマリアフロレンシア・モレノ(アルゼンチン)に6-0、6-1で快勝した。田中愛美(ブリヂストンスポーツアリーナ)も2回戦に進出。男子シングルスで第1シードの国枝慎吾(37)=ユニクロ=は初戦の2回戦でマレク・ゲルゲリー(スロバキア)を6-0、6-1で退けて、3回戦に進んだ。
エース上地は開会式で聖火台への最終点火者を務めた翌25日、車いすラグビーの日本がフランスに逆転勝利を収めた試合をテレビで見て「自分も頑張りたいと思った」と刺激を受けた。熱くなった気持ちに冷静さも備え、悲願の金メダルへ好発進した。
第1セットはサーブや、フォアの強烈なリターンがさえてわずか18分で奪取。余裕も出てきた第2セットは上位勢との対戦前に長いラリーでのチェアワークを確かめ、うなずきながらプレーした。
前回リオ大会で3位の悔しさを晴らす戦いは始まったばかり。「他のコートでの感覚もつかんで、修正して準備したい」と先を見据えた。