「東京パラリンピック・陸上男子１５００メートル（車いすＴ５２）」（２９日、国立競技場）

　リオ大会で銀メダルを獲得した佐藤友祈（ともき、３１）＝モリサワ＝が３分２９秒１３で金メダルを獲得し、４００メートルとの２冠を達成した。パラリンピックでの日本勢２冠は０８年北京大会の伊藤智也（５８）＝バイエル薬品＝以来で１３年ぶりの快挙。上与那原寛和（５０）＝ＳＭＢＣ日興証券＝も再び銅メダルを獲得した。

　佐藤に表彰式で金メダルを渡したのは、憧れの香取慎吾だった。「いやもう本当に…。香取くんのファンで。憧れの存在の方から、この記念すべきパラリンピックのタイトルを獲得できた、メダルを受け取ることができたのは、幸せです」。４００メートルの金メダルも香取から渡され、「しびれた。かっこよかった」と褒められた。２度目のメダル授与は「『おめでとう』と言っていただけた」。３１歳は、うれしそうに笑った。