パラ競泳 6大会出場の成田真由美 今大会出場最終種目で6位入賞「泳ぎ切って幸せ」

 決勝で力泳する成田真由美(撮影・伊藤笙子)
 試合後、観客席にいる関係者に手を振る成田真由美(撮影・伊藤笙子)
 スタート前に集中する成田真由美(撮影・伊藤笙子)
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 「東京パラリンピック・競泳」(30日、東京アクアティクスセンター)

 6度目出場の成田真由美(51)=横浜サクラ=は、競泳女子50メートル背泳ぎ(運動機能障害S5)で47秒86の6位だった。

 今大会出場最終種目で初めて決勝に進んだ成田は、「(予選の)8位よりはタイムも順位もあげたいなって思っていた。タッチした瞬間にタイムを見て予選よりもあげられて、“おっ、6位だ”と思って。今は泳ぎきって幸せな気持ちです」と充実感をにじませた。

 13歳の時に脊髄炎による下半身まひで車いす生活に。元々はかなづちだったが、23歳の時に知人に誘われて水泳を始めると、1996年アトランタ大会から3大会で通算15個の金メダルを獲得し「水の女王」と呼ばれるまで実力を伸ばした。

 直前のクラス変更による影響もあってメダル0個に終わった08年北京大会後に一度は引退したが、東京大会に出場するために現役復帰。27年間で6大会に出場した水泳人生を振り返り、「元気よく生まれてきて、障害と病気を与えてもらって、大嫌いな水泳が大好きに変わって。本当にたくさんの人たちと出会って、みんなに感謝の気持ちでいっぱい。1番は親がいてくれて、ここまで来ることができたので、本当に親には感謝の気持ちでいっぱいです。自分が考えていた以上の競泳人生を送ることができたので、すごく幸せでした」と涙を流した。

 成田は26日の100メートル自由形と混合リレー、29日の100メートル平泳ぎに出場しており、いずれも全体9位で予選落ちしていた。

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