パラ陸上 5000M銅の和田伸也 1500Mでは銀“44歳”忘れ「乳酸バキバキ」
「東京パラリンピック・陸上男子1500メートル(視覚障害T11)」(31日、国立競技場)
5000メートルで銅メダルを獲得した和田伸也(44)=長瀬産業=がアジア新記録の4分5秒27で銀メダルを獲得した。同種目で銀メダルを獲得した唐沢剣也(27)=群馬県社会福祉事業団=は4位だった。
残り1周、和田は2位につけていた。トップの海外選手との差は大きく開き、後ろからは海外選手が猛追。「これは、届くか?」。ゴール前最後の直線、し烈な2位争いを「乳酸バキバキ」になりながら、「死んでもゴール」と駆け抜けた。「うれしかった。全部出し切れた」。終わってみればアジア新記録。感慨深げに喜んだ。
「44歳ですけど、そんな年になったんだなあと。忘れてたぐらい(笑)。頑張ってます」。ベテランとしての実力を示し、笑顔を見せた。大会最終日の5日にはマラソンに出場する。「疲労を抜いて調整したい。(気温が)涼しいと私の展開にはならないかもしれないけど、頑張りたい」と、3枚目のメダル獲得を見据えた。