パラ陸上・和田伸也が銀 今大会2個目のメダル獲得 田中希実のエール刺激に
「東京パラリンピック・陸上男子1500メートル(視覚障害T11)」(31日、国立競技場)
男子1500メートル(視覚障害T11)決勝で44歳の和田伸也(長瀬産業)が4分5秒27で銀メダルを獲得した。5000メートルの「銅」に続く、今大会二つ目のメダルとなった。
残り1周、和田は2位につけていた。トップとの差は大きく開き、後ろからは海外選手が猛追。2位争いを「乳酸バキバキ」になりながら、「死んでもゴール」と駆け抜けた。「うれしかった。全部出し切れた」。アジア新記録で取った2個目のメダルを喜んだ。
刺激となったのは、東京五輪の女子1500メートルで日本勢初の8位入賞を果たした田中希実。7月に会った際に「頑張ってくださいね」と声をかけられた。五輪では田中が4分切りの日本新記録を達成。「“じゃあ私も4分で”と。そこにはちょっと届かなかったけど、自己ベストでいけて良かった」と笑った。
「44歳ですけど、忘れていたぐらい」。ベテランは、5日にはマラソンに出場する。「疲労を抜いて調整したい」と誓った。